医療脱毛にはどんなリスクがある?〜⽑嚢炎〜
医療脱毛はクリニックで施術を受けられるため、信頼性が高く安全な方法といえますが、必ずしもリスクがゼロではありません。施術後に発生するトラブルの一例として、今回は「毛嚢炎」の症状や対処法を詳しく解説します。
⽑嚢炎とは
毛嚢炎とは、別名「毛包炎」ともよばれ、皮膚の表面にできたわずかな傷から細菌が侵入し、炎症を起こすものです。毛嚢炎の原因となる菌にはさまざまなものが存在しますが、なかでも黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などが典型的です。
医療脱毛では肌にレーザーを照射し、毛根にダメージを与えますが、肌の表面にも少なからず負担がかかります。このとき、肌が本来もっている抵抗力が弱まり、そのタイミングで雑菌が侵入してくると毛嚢炎が発症するケースがあります。
⽑嚢炎の症状
毛嚢炎の主な症状としては、肌の炎症が挙げられます。肌の全体または一部が赤みがかったり、ニキビのようにピンポイントで皮下組織に膿がたまったりするのが典型的といえるでしょう。毛嚢炎の初期症状としては小さな赤みや炎症が挙げられ、ほとんど痛みが伴わないケースも珍しくありません。
しかし、皮下組織で細菌が繁殖していくと炎症の範囲が広がり、強い痛みや発熱を伴うこともあります。
関連ページ:その他のリスクについてや「医療レーザー脱⽑」と「エステ脱⽑」のリスクの違い
⽑嚢炎の対処法
毛嚢炎を発症した際の基本的な対処法としては、皮膚をつねに清潔に保つことです。もし、施術した部位にポツンと小さな赤みやニキビのようなものができた場合には、皮膚の表面をこまめに優しく洗い流すようにしておけば1週間ほどで治まることも多いです。
ただし、日を追うごとに炎症の範囲が広がっていたり、痛みや発熱などの症状が悪化していたりする場合には施術したクリニックで診察を受けましょう。ほとんどの場合、炎症を抑える薬を処方してもらうことで快方に向かうケースが多いですが、炎症が深刻な場合には皮膚を切開して膿を取り出さなければならないこともあります。
脱毛による⽑嚢炎を防ぐためには
毛嚢炎はわずかな傷からも発症するケースがあるため、完全にリスクをなくすことは難しいといえるでしょう。しかし、可能な限りリスクを抑えるという意味では、脱毛後のデリケートな肌には極力触れないことや、つねに清潔な状態を保っておくことが挙げられます。
また、医療脱毛では毛嚢炎以外にもさまざまなトラブルが発生するリスクがあります。考えられるリスクをきちんと事前に説明し、万が一リスクが顕在化した場合の正しい対処法をアドバイスしてくれるクリニックを選ぶことも重要なポイントといえるでしょう。
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