医療脱毛にはどんなリスクがある?〜火傷(やけど)〜
医療脱毛の施術直後は肌がヒリヒリしたり、全体的に赤みが出てきたりするケースがあります。このような症状は重度の火傷につながるおそれもあり、早めの対策が不可欠です。今回は、医療脱毛における火傷のリスクについて詳しく解説します。
医療脱毛で火傷が発生する理由
医療脱毛の基本的な原理は、メラニンに反応する特殊なレーザーを肌へ照射し、毛根にダメージを与えて発毛組織を破壊するというものです。メラニンとは黒い色素のことであり、医療脱毛で使用するレーザーはメラニン以外には反応しないため、肌の色が薄い傾向にある日本人にとっては安全な脱毛方法といえます。
しかし、十分な脱毛効果を得るためにはある程度の高い出力で施術をしなければならず、出力のバランスによっては肌への負担が大きくなり、炎症や火傷の原因になることもあるのです。また、そもそもレーザー脱毛で用いる機器の操作に慣れていないなど、人為的なミスによって火傷を起こしてしまうケースも少なくありません。
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火傷の症状
一口に火傷といっても、レーザー脱毛による施術後の症状はさまざまです。正常な施術であった場合、施術直後は赤みが出て火照ったような症状が現れますが、数時間程度で治まるケースがほとんどです。もし数時間経っても赤みが治まらない場合、軽度の火傷の可能性があります。
また、過度な出力でレーザーを照射したり、日焼けした部位にレーザーが当たってしまった場合、熱傷とよばれる状態になることもあります。熱傷の状態になると、皮膚の表面に水ぶくれができたり、皮膚の薄い膜が剥がれてきたりする場合もあります。
火傷の対処法
施術後の赤みが数時間経過しても引かず、軽度の火傷が認められた場合には、施術をしてもらったクリニックへ相談し適切な治療を受けましょう。一般的には軟膏を処方されることが多く、薬を患部に塗布した後で様子を見て症状が治まるようであれば問題ありません。
火傷が重症化して熱傷が認められた場合には、患部を十分に冷やした後で薬を塗布します。もし対処が遅れて水ぶくれができたり、皮膚が剥がれてきたりした場合には、色素沈着が起こる可能性もあります。この場合もクリニックへ相談のうえ適切な治療を受けることが重要です。
脱毛による火傷を防ぐためには
医療脱毛による火傷のリスクを軽減するためには、経験が豊富で機器の扱いにも慣れているクリニックで施術を受けることが前提といえるでしょう。ホームページやパンフレットなどに豊富な症例が記載されていたり、口コミや一般ユーザーからの評価も大いに参考になるはずです。